ショートチューンとは
これはもう文字通りそのままです。ショート(短い)なチューン(曲)です爆
感覚的には個人差があるとは思いますが、個人的に30秒から1分ほどで終わる曲のことを言います。
最近の若手メロコアバンドの持ち曲にはだいたいショートチューンが1曲はあると思いませんか?
なぜショートチューンが必要?
ライブにおける起爆剤
ショートチューンと言うくらい短い曲ですから、どうしてもメインはサビになります。
なのでだいたいどのバンドのどのショートチューンもイントロからすぐサビ、もしくはサビから入るという構成になります。
そうなると曲に入った瞬間、お客さんが盛り上がります。(かっこいい曲でないといけないという大前提はありますが。)
ここぞというところで盛り上げたいときにはうってつけの起爆剤となります。
セットリストへの影響
起爆剤にもなるショートチューン。
基本的なセットリストへの組み込み方と言うと、よく見られるのがセットリストの最後に持ってくるパターン。
このパターンはお客さんにかなりの余韻を残します笑(体験談)
あと1曲で終わりですってMCの後に1曲演奏して、終わると思いきやショートチューンかまして終わり、みたいなのはめっちゃテンション上がります笑
それからあえての1曲目に持ってくるパターン、これはこれでお客さんの心を掴み、最初から自分たちのフィールドに引きずり込むことができると思います。最初からフルスロットルでいく場合は1曲目に持ってくるのもアリだと思います。
ちょっと話がそれますが、セットリストについても考えてみたのでよかったら読んでみてください。
![バンドのセットリストについて考える~昔の曲もやってほしいという感情~](https://oto-blo.com/wp/wp-content/uploads/2018/03/set-list-get-100x100.jpg)
個人的に好きなショートチューン
ここでいくつかかっこいいショートチューンを持っているバンド紹介させてもらいます。
いうてもここで紹介するのは本当に極々一部なので、ぜひ色々とディグってみてほしいです!
SHANK
元THE NINTH APOLLOのSHANK。
類稀なるメロディセンスは後の世代にも大きな影響を与えています。
submarine
まさにショートチューンの王道をいく代表的なナンバー。
ここからのMONKEY FUCKは鉄板。
![](https://oto-blo.com/wp/wp-content/uploads/simplicity-cache/80baa48f189c9a34cd524bedbbace182.png)
dot the period
現在は活動休止中の大阪dot the period。
love songとnothingという曲がありますが、両方ともドラムから入る曲でライブの鉄板曲でもあります。
早くまた聴きたいなぁ…
love song
激しめのドラムイントロから「どんな時間もきっと忘れない」という印象的なフレーズで始まる曲。
だいたいライブのラストで演奏されることが多かった曲です。
nothing
dot the periodの曲を作ってるのはドラムのまーくんだったのでこの曲もドラムから入ります。
歌詞は、”千日の朝を迎えるだけ そんなもんさ思う事は何も無い”のみ。
それだけでも色々な思いが伝わってくるようなそんなショートチューンです。
DYINGDAY
大阪堺のメロディックバンドDYINGDAY。
色々な角度からのアプローチで作られた楽曲や、バンドが自発的に動くというスタンスでの活動には定評があります。
Fantasia
DYINGDAYを代表するショートチューン。ライブでも色々なポイントで演奏される曲です。
Track’s
THE NINTH APOLLO所属、静岡の新星Track’s。
SHANK感が強いとよく言われがちですが、この若さでのソングライティングのセンスとクオリティには脱帽です。
Silly man
いきなり歌から入るわシンガロングもあるわで、どの曲順に持ってきても映えまくりなショートチューンになっております。
Silly manはタワレコとindiesmusic.com限定で購入できる1st Single「She is always late.」に収録されています!
imc
初の全国流通アルバムのこちらも最高なんでぜひチェックを!
Day tripper
大阪寝屋川のメロディックハードコアバンドDay tripper。
2nd Album「13songs,16minutes instead of greeting」はレゲエやスカなど色々なジャンルが凝縮され、13曲を16分で駆け抜けるごった煮ショートチューンアルバム!
Intention
意思表示がテーマのショートチューン。
最初から最後まで爆速メロディックで終わると思いきや途中の転調が最高なんです。
two step glory
神奈川厚木のメロディックバンド。通称「ツーステ」
どんどん垢ぬけて渋いメロディックを鳴らしています。
Bloom
気持ちのいいメロやシンガロングパートもあり、すぐさまライブの顔にもなった曲。
FOOL THE PUBLIC
Under the Starry Sky
テンション上がらざるを得ないドラムロールから始まりそこからはサビオンリーで終わるまさに王道ショートチューン!
WANIMA
今やお茶の間の人気者WANIMA。
Hey Ladyやここからなど1分台の曲も多く、デビュー当時はよく持ち曲が少ないからMCで繋ぐしかないみたいなMCもよくしていました笑
昨日の歌
意外なことにWANIMAの曲のなかで1分未満ってこの曲だけなんですよね。
昔は1回演奏した後に、BPMを上げた高速バージョンをやったりもしていました笑
スカ調のメロディに日常の葛藤を落としこんだナンバー。
ショートチューンだけを詰めたアルバム
色々な曲の中に1曲あることで魅力が引き立つこともあるショートチューンですが、短い曲だけが詰め込まれたCDだってもちろんあります。
ショートチューン好きのみなさん、必聴ですよ!!
It’s shoooort time!! / GOOD4NOTHING
ライブハウスキッズの心を持った堺のオッサンたちが放つ、全21曲トータルタイム約24分という驚愕のショートチューンアルバム!
OUT OF THIS WORLD 4
現在のインディーズシーンを牽引してきた【STEP UP RECORDS】のオムニバス「…OUT OF THIS WORLD」シリーズ第4弾。
「dustbox」「HAWAIIAN6」「locofrank」「FUCK YOU HEROES」「kamomekamome」をはじめとんでもない猛者ぞろいのメンツ、そしてなんと全63バンド収録&全曲1分以内という鬼のショートチューンオムニバス!
V.A. SAME OLD SHORT TUNES
こちらは全66バンドでなんと1000円という破格のオムニバスアルバム。
NICOTINE、GELUGUGU等のベテランから、Day TripperやFive State Driveなどの若手で勢いのあるバンドや、このオムニバスが初めての全国流通になるようなデモバンドも多く収録!
日本全国各地から地元を代表して闘うバンド達の”今”をぜひ目撃してください!
まとめ
バンドとしてひとつ、確実にお客さんを掴みにいけるショートチューンがあるとかなりいい武器になるのではないでしょうか。
タイトルにはメロコアバンドと書きましたが、スカバンドにもパンクバンドにも必要不可欠だと思います。
短い曲だから作るの簡単そうって思いがちですが、その数十秒だけでお客さんの心を掴むって実はめちゃくちゃ難しいことです。
というわけでぜひ色々なショートチューンに耳を傾けてみてください!