バンドのセットリストについて考える~昔の曲もやってほしいという感情~

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セットリスト

バンドのライブの盛り上がりを左右するセットリスト。
今日はライブの良し悪しの重要な要素にもなりえるセットリストについて、バンドマン目線ではなくお客さん目線で考えてみました。

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組み方のパターン

セットリストの組み方には色々なパターンがあると思います。

例えば、「バンド数少なめで持ち時間長め」とか逆に「バンド数多めで持ち時間少なめ」のパターン。
他にも「前後でライブするバンドが昔からの盟友である」とか「自身のレコ発でトリ前に憧れだった先輩バンドがライブしてくれる」パターンだったりと色々あります。

もちろんバンドの色やジャンルというものがあるので、この組み方がベスト!っていう組み方はないとは思うんですが、ある程度のパターンがあった方が、その日その日の色が出て観てるこちら側もテンションが上がりますよね。後から思いだしやすくもなりますし。

ライブごとにセットリストを変えるべきか。

個人的には毎回変えた方がいいと思っています。
ツアー中であればある程度固めてもいいと思いますが、やはり会場ごとに数曲は違う曲をやった方がお客さん目線で考えると嬉しいものです。

もちろんセットリストを変えないのもそれはバンドの自由なのですが、「セットリストを変えないんだ」とお客さんが気付いた時、じゃあそれでもそのバンドを観に行きたくなるほどの魅力をそのバンドが持っているかがポイントになりますね。

だんだん増えてくる「やらない曲」の存在

バンドがリリースを重ねていくとどうしても「最近あの曲やらないな~」なんて曲が出てきます。
正直昔の曲が好きだ!っていうお客さんなんてざらにいるので、バンド側としてもなかなか悩みどころです。

やらない理由としていくつか挙げるとすれば、こんな感じでしょうか。

  1. 今のバンドの方向性に合わない曲
  2. 単純にしんどい
  3. 演奏するのに飽きた

とりあえずほとんどの場合が1の理由になると思います笑
2とか3てのは、例えばもっと簡単に、もしくは演奏してて楽しい曲にリアレンジしたものを初めての全国流通に入れたりとかすればいいですもんね。

1の理由に関してはなかなか難しいですよね。
例えば今まで英詞で歌ってたバンドが日本詞メインのバンドにシフトチェンジした後だと、なかなかセットリストに組み込みにくいですし。

ただやっぱり、「ファン」というのは今も昔も関係なくファンだと思うので、個人的には昔の曲もたまにでもいいからやってくれると昔のファンで今は最近ライブに行ってないようなファンも「え!あの曲今でもやるんだ!久しぶりにライブ行ってみようかな~」って気になると思うんですよね。実際僕はそうです笑

売れてるバンドはどうか

例1.WANIMA

2010年結成、またたく間に日本を代表するロックバンドへと駆け上がっていったWANIMA。
このバンド、ツアー中だろうがなんだろうがめちゃくちゃにセトリを変えてきます笑

昨年末のCOUNTDOWN JAPAN 17-18のEARTH STAGE。あの一番でかいステ-ジでまさか「つづくもの」をやるとは思いませんでした。
あの曲は初めての全国流通盤である「Can Not Behaved!!」に収録されている曲ですが、実は1st Demoにも収録されている曲なんですよね(1st Demo収録曲はTHANXとつづくもの)。

それをあの大舞台でやってもお客さんが盛り上がる理由は、彼らがつづくものを「あまりやらない曲」にしなかったから。それくらいどのライブでもいろいろなセットリストを組んできました。
しかもこのバンドは曲の繋ぎのバリエーションが恐ろしいくらいに多いので、本当にライブに飽きることがありません。

そういう「飽きさせない努力」も、売れる為の重要なポイントだと言えます。

例2.UNISON SQUARE GARDEN

UNISON SQUARE GARDENは基本的にセットリストを変えません。
ただこれはあくまでUNISON SQUARE GARDENのツアー名義の時だけであって、それ以外のイベントや他バンドとの対バンなどではセットリストは変わってきます。自分達のファンしかいない場所と、自分達のことを知らない人が多数いるであろう場をうまく分けていると感じます。

この理由に関してはBaの田淵さんが以下のブログで語っています。説得力がやばいです笑
小生田淵がよく喋る2016年4月

確かに観たいと思ってる人が全然観られない理由が「セットリスト」になるなら、そこはバンドとして「セットリストは変えない」という方向になるのも大いに賛同できる話ではあります。

ただこれが成り立つのって、ここまで売れたバンドだから成り立つのではないかと。
「売れたバンド」というか、「完成されたバンド」ですね。

事実、ユニゾンも昔は公演毎にセットリストを多少変えています。

まとめ

というわけで、まだまだこれから売れようとしているインディーズバンドにはぜひいろいろなセットリストを試してみてほしいなぁと思います。
曲間の繋ぎ方が少し変わるだけでも客側のテンションに違いが出てきますし、今日こんなセトリだったの!?うわ行けばよかった~なんてお客さんも出てきて結果的に集客的にもプラスに働くんじゃないかなと。

もちろんバンドの意向などもあるので「変えないんじゃ!」ってスタンスも全然アリだと思います!◎
早い話、どんなセットリストでもお客さんの心をグッと掴めばいいってことですね!笑